1級管工事施工管理技士 第一次検定の効果的な学習方法
第一次検定の概要
新試験制度から変わる試験の流れ
- 受験者は提出期限内に受験願書を提出後、受験資格を審査されます。
- 1級一次検定は毎年1回、9月に行われます。
- 合格発表は翌10月に通知され、合格者は1級技士補の資格が与えられます。
- 技士補の資格を取得するとそれ以降一次検定は免除され、毎年二次検定から受験する事ができます。
★この資格は、まず一次検定合格が必須条件です。
一次検定の出題形式は
- 解答方法は四肢択一形式の出題で、正解または間違いを選択してマークシートで解答します。
- 総出題数は73問、その内の60問を選択して解答します。
- 問題には必須問題(全問を解答)と選択問題(選択して解答)があります。
★新設の応用能力問題は7問全て必須問題です。
★応用能力問題は1つの問題に対し解答を2つ記載します。
★応用能力問題は6割正答が求められます。
★選択問題は必要解答数より多く解答すると減点されます。
合格基準は
- 合格基準点は1問1点で60点満点。
- 必要解答数60問のうち60%の正解率で合格となります。
- 60問 × 60% = 36問 「36点」が合格基準です。
- 60点満点を取る必要はありません36点以上を目指して下さい。
試験の制限時間
試験時間 | 出題数 | 必要解答数 | |
---|---|---|---|
午前の部 問題A | 2時間30分 | 44問 | 33問 |
午後の部 問題B | 2時間 | 29問 | 27問 |
合計 | 4時間30分 | 73問 | 60問 |
一次検定試験の出題分野と出題数
午前の部
分野 | 科目 | 出題数 | 必要解答数 | 解答区分 |
---|---|---|---|---|
原論 | 環境工学 | 3 | 10問全て解答 | 必須問題 |
流体工学 | 3 | |||
熱工学 | 3 | |||
その他 | 1 | |||
電気・建築 | 電気工学 | 2 | 4問全て解答 | 必須問題 |
建築学 | 2 | |||
空調 | 空気調和 | 5 | 23問中12問 選択して解答 |
選択問題 |
冷暖房 | 2 | |||
換気・排煙 | 4 | |||
衛生 | 上下水道 | 2 | ||
給水・給湯 | 3 | |||
排水・通気 | 3 | |||
消火設備 | 1 | |||
ガス設備 | 1 | |||
浄化槽 | 2 | |||
設備に関する知識 | 機材 | 3 | 5問全て解答 | 必須問題 |
配管・ダクト | 2 | |||
設計図書 | - | 2 | 2問全て解答 | 必須問題 |
午前の部の合計 | 総数44問 | 必要解答数33問 | - |
午後の部
分野 | 科目 | 出題数 | 必要解答数 | 解答区分 |
---|---|---|---|---|
施工管理法 | 施工計画 | 1 | 10問全て解答 | 必須問題 |
工程管理 | 1 | |||
品質管理 | 1 | |||
安全管理 | 1 | |||
工事施工 | 機器の据付け | 1 | ||
配管・ダクト | 2 | |||
保温・保冷 | 1 | |||
その他 | 2 | |||
法規 | 労働安全衛生法 | 2 | 12問中10問 選択して解答 |
選択問題 |
労働基準法 | 1 | |||
建築基準法 | 2 | |||
建設業法 | 2 | |||
消防法 | 2 | |||
その他 | 2 | |||
応用能力問題 | - | 7 | 7問全て解答 | 必須問題 |
午後の部合計 | 総数29問 | 必要解答数27問 | - |
学習優先順位と出題分野
学習のスタートはどこから始めるのが良いのか。
学習順位1
選択問題「空調・衛生:23問中選択して12問解答」
合計12問(12問÷60問=0.20)
★★必要解答数の20%がこの問題です
学習順位2
必須問題「施工管理法:4問全問解答」「工事施工:6問全問解答」
合計10問(10問÷60問=0.17)
★★★必要解答数の17%がこの問題です
学習順位3
選択問題「法規:12問中10問解答」
(10問÷60問=0.17)
★必要解答数の17%がこの問題です
学習順位4
必須問題「原論:10問中10問解答」
(10問÷60問=0.17)
★必要解答数の17%がこの問題です
学習順位5
必須問題「応用能力問題:7問中7問解答」
(7問÷60問=0.12)
★必要解答数の12%がこの問題です
試験1ヶ月前からは、徹底して過去問題に取り組んでください。
過去問題は「講義動画」のページ上段に約10年分の試験問題と解答を掲載
過去の試験問題と解答を講義動画のリンクボタンからダウンロードや印刷ができます。
また、スマホやタブレット、PCで直接ご覧になれますので、お昼休みや移動のスキマ時間に答え合わせをする事もできます。
ぜひご活用してください。
一次検定対策のポイント
一次検定の考え方
- 一次検定の配点は73問出題し、そのうち60問解答を要する試験です。
合格基準は36問以上(60%以上)です。 - 60点満点を取る必要はありません36問正答すれば一次検定は合格です。
- 新設された「応用能力問題」は7問出題されます。
令和3年は「施工計画・工程管理・品質管理・安全管理・機器の据付け・配管の施工・ダクトの施工」この内容が出題されていました。 - 応用能力問題は今のところ実地試験の穴埋め問題の記述からアレンジされていますので、実地試験の穴埋めの過去問題をしっかり覚える事が重要です。
★「応用能力問題」7問は1問につき2つ解答します、2解答中1つ違っても不正解となります。
★「応用能力問題」7問は60%の正答が合格要件とされています。
7問中4~5問の正答が必要です。 - 一次検定は学習範囲が広いので、重点的に勉強する分野とそうでない分野とを分けて、強弱をつけて勉強しましょう。
- 一次検定は四肢択一形式なので、選択肢の中に答えが必ずあります。
わからないと思っても、必ず必要解答数は解答しておきましょう。
過去問題を毎日解く
各章の過去問題をどんどん解いて、学習した内容が本試験で使える力となっているかチェックしましょう。過去問題から出題される場合が多いので、過去問学習はとても重要なポイントです。
(過去5年分を3~4回繰り返しチェックしましょう)
合否を左右しますのでここは頑張って下さい
模擬試験
試験直前は本試験と同様の模擬問題を解いて、どのくらい得点が取れるかを確認しましょう。また、本試験問題を本番の制限時間内に実際に解くことでペース配分がわかるので試験前には必ずやっておきましょう。