1級管工事施工管理技士 第二次検定の効果的な学習方法

一次検定が合格していなければ二次検定は受けられません
 二次検定の出題形式は全問記述式、書いて覚える事が重要な試験対策になります。

第二次検定の概要

二次検定は、一次検定の4枝択一マークシート方式とは違い、
文章、語句や数値などを実際に記述する試験です。

一次検定で学習した設備施工の知識に加えて、文章や正しい専門用語・数値などを簡潔に記述する能力が求められます。

合格基準

合格基準点は60点満点で、減点方式で採点されます。
(配点や採点方式は非公開です)

★二次検定は、受験者の施工に関する知識だけでなく、現場での経験や技術力があるかどうかを確認するものなので、施工経験記述が中心になっています。

試験時間

試験時間は2時間45分。記述解答なので時間との勝負です!

経験記述に時間を取られるので、時間配分を考えて解答する必要があります。
経験記述・・・・・・・・・・約45分(見直しを含めて)
経験記述以外の記述問題・・・約120分(見直しを含めて)

記述上のポイント

  • 文字を丁寧に書く。
    (誤字・脱字や癖字、続けたり崩した文字は減点対象となる。)
  • 解答欄からはみ出さないで記述する事。

※採点者が判読しやすい文字や、記述をして下さい。
正答を記述しても判読できなければ合格点はもらえません。

1級管工事第二次検定の出題分野

問題 出題科目 内容 必要解答数
No.1 空気調和設備・給排水衛生設備に関する
施工要領図の判読問題
施工要領図の判読 (必須問題)
5問すべて解答
No.2 空気調和設備に関する問題
(施工上、試運転時の留意事項)
施工上の留意点
4つ具体的に記述
(選択問題)
No.2、No.3のうち、
どちらか解答する
No.3 給排水衛生設備に関する問題
(施工上、試運転時の留意事項)
施工上の留意点
4つ具体的に記述
No.4 工程管理
(ネットワーク)
・ネットワーク
・日程短縮・山積
(選択問題)
No.4、No.5のうち、
どちらか解答する
No.5 法規 労働安全衛生法
No.6 施工経験記述の作成 (必須問題)
出題されたテーマで、工事概要・重要と考えた事項・あなたがとった措置、対策を記述する。
「①工程管理、②安全管理、③[総含的な試運転調整]又は[完成に伴う自主検査]のどちらかを選ぶ、④材料・機器の現場受入検査」の中から2つ指定される。

●No.1とNO.6の必須問題が出来なければ合格できません!

管工事1級二次検定対策のポイント

学習順位1 必須問題

「No.6 施工経験記述の作成」

二次検定の合否の決め手になる最重要問題です。

  • 記述問題は、受験者が施工管理する上で実務経験と施工知識があって、記述表現ができるかどうかを判別するための試験。
  • ①~④のどのテーマが出題されても記述できるよう、予め記述文をまとめておいて試験に臨む必要がある。
●設問[1] 工事概要の作成

以下の内容をしっかり記述する。※管工事として適切でない場合は減点される。
施工経験記述を作成する基となる工事の概要を作成する。

(1)工事件名、(2)工事場所、(3)設工事概要、(4)現場での立場

●設問[2]・[3] 施工経験記述の作成

毎年、出題テーマ4つの内から2つが、出題されている。
4つの記述文を事前に作成し、まとめた内容を暗記しておく事が重要です。

テーマ①工程管理
テーマ②安全管理
テーマ③「総含的な試運転調整」又は「完成に伴う自主検査」のどちらかを選ぶ
テーマ④材料・機器の現場受入検査

試験場のぶっつけ本番の記述ではまとめきれません。

学習順位2 必須問題

「No.1 空気調和設備・給排水衛生設備に関する記述」

※施工要領図の判読問題

出題テーマ(過去9年間に出題) 出題回数
空気調和設備の要領図 ポンプ、送風機 6
冷温水配管 6
ダクト(防火区画員通・排煙等) 6
機器の据付け、アンカーボルト 3
給排水衛生設備要領図 給水管、水糟 4
排水管、通気管 5
消火配管・屋内消火設備 3
●各種施工要領図を見て判読できる能力が問われる問題です
●施工要領図の判読問題
  • 施工要領図の不適切箇所を判読して改善策を記述する。
  • 施工要領図に指示された内容を記入する(取付け場所の判読)。
  • 判読した改善策の記述文は、30~45文字でまとめる。

★範囲は幅広いが講義の中でまとめてあるので、ポイントを掴んで下さい。

過去問からの出題パターンが多いので、出来る限り多くの過去問題に取り組んで下さい。

過去問題を繰返し解いていれば記憶に残ります

※施工要領図の解説は「見て覚える」よりも、「過去問題を、解いて・書いて・見て・覚える」の作業で解答のコツが掴めます。

学習順位3 選択問題

[1] No.2とNo.3の内、どちらかを選んで解答します

●施工上の留意点を4つ記述する問題です

「No.2 空気調和設備に関する問題」
「No.3 給排水衛生設備に関する問題」

★2問とも解答すると減点になるので注意してください。

No.2 空気調和設備に関する問題
過去に出題のテーマ
・亜鉛鉄板製長方形ダクトの工法(共板)
・ユニット型空気調和機の設置
・冷凍機を搬入する際の留意事項
・屋上に冷却塔を据え付ける場合
・ユニット型空気調和機の試運転時の調整
・冷温水管の施工
・多翼送風機の据え付け
・マルチパッケージの冷媒配管の施工
・直焚き吸収式冷温水機の据え付け又は単体試運転時の調整のどちらか選ぶ
No.3 給排水衛生設備に関する問題
過去に出題のテーマ
・汚物用水中ポンプの据え付け
・受水槽の据え付け
・給水管、給湯管の施工
・給水、排水、給湯管の保温施工
・加圧給水ポンプの確認、調整
・汚物用水中ポンプの据え付け
・揚水ポンプの単体試運転

★上記の、過去に出題されたテーマについて「留意点」4つを事前にまとめておきましょう。

[2] No.4とNo.5の内、どちらかを選んで解答します

「No.4 工程管理(ネットワーク)」
「No.5 法規」

★2問とも解答すると減点になるので注意してください。

No.4 工程管理・ネットワーク工程表
過去に出題のテーマ
・クリテイカルパス(所要工期) ★注!毎年出題
・最早開始時刻、最遅完了時刻の計算 ★注!毎年出題
・タイムスケール
・山積み・Ш崩し
・日程短縮
・フォローアップ
・所要日数

No.4はネットワーク工程表を使って、それぞれの項目を算定する問題です。
ルールさえしっかり覚えれば、No.4は確実に取れる問題なので、敬遠せずに取り組みましょう。
(動画では、講師が作成した資料を使って、わかりやすく講義されています)
複数暗記する問題より、この1問を取る方が確実に有利です。

No.5 法規
過去に出題のテーマ
・安全管理者
・安全委員会・衛生委員会
・作業主任の選任(足場の組立・地山の掘削・ボイラ・ガス溶接・墜落) ★注!毎年出題
・危険の防止(足場・通路・高所作業・移動式クレーン・ボイラ・酸素欠乏・墜落) ★注!毎年出題

No.5は労働安全衛生法中心の穴埋め問題です。
上記の「過去に出題のテーマ」を中心に出題されています。
特に作業主任者と危険の防止は毎年出題されています。 過去問題からの類似問題が多いので、ここでは用語と数値について、過去問学習をしっかり取り組んでください。

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